200ml全血献血とは。200ml献血が不要という話は本当か?

200ml全血献血とは?

200ml全血献血とは、少量の全血の採血であり、輸血用の製剤として利用されます。しかしそのニーズは低く、献血を初めて経験する人のために存在している選択肢と言えます。

 

なぜ200ml全血献血は不要と言われるのか?

そもそも輸血とは、他人の血液を体内に取り込むという、感染症や免疫反応による副作用のリスクがある行為です。一度に大勢の人の血液を利用すると、その分リスクが上がりますので、できるだけ限られた人の血液を利用することが望まれます。

一度の輸血に必要な血液量は、よほど小さな子供でない限り200mlでは足らないと思われ、現在の輸血用製剤の95%が400mlの血液なのだそうです。

(注:出典は赤十字サイトです)

 

厚生労働省は、200ml献血を若年層および初めて献血を行う人のため、と位置づけており、献血のきっかけ・入口の役割としての役割を果たしている献血と言えます。

 

実際、管理人の最初の献血は200ml全血献血でした。まったくもって若年ではなかったのですが、それを期に献血ルーム通いが始まりましたので、存在意義があることを身をもって証明しています。

 

200ml全血献血の所要時間

採血時間は人によって異なりますが、だいたい5分から10分ぐらいで終わるようです。混雑していなければ、受付→問診→検査→採血(本番)→休憩に要する時間は1時間程度ではないでしょうか。

献血自体は短いのですが、200ml全血献血を行う人=はじめて献血をする人と考えると、受付時の登録手続きなどが必要ですので、1時間かかると思っておいたほうが良さそうです。

 

200ml全血献血の条件

200ml全血献血を行うための条件は以下の通りです。

・年齢が16歳~69歳

・体重が40kg以上(男性の場合は45kg以上)

・血色素量(ヘモグロビン濃度)が12.0g/dL以上(男性の場合は12.5g/dL以上)

・最高血圧が90mmHg以上

 

18歳未満の女性が唯一できる献血が200ml献血です。この条件からも、若年層の初めての献血を主眼に置いたコースであることが伺えますね。

 

記載はありませんが「はじめての献血の人」という条件も運用ルールとしてあるはずです。ネット上では、200mlを希望したら断られたというコメントを見かけます。ちなみに管理人は、2回目の献血時にも「200mlか成分献血のどちらを希望するか」確認を受けまして、200mlは1回きりではなかったのかと驚いた記憶があります(なお、その時は成分献血を選択)。これは献血ルームや担当者によるところでしょうね。

 

200ml全血献血の年間実施回数

1年(52週)に200ml全血献血をできる回数と、200ml献血と400ml献血を合わせた総採血量は以下の通りです。

・男性は6回以内かつ、1200ml以内

・女性は4回以内かつ、800ml以内

 

また、献血の間隔は、4週間後から可能となっています。

成分献血より条件が厳しいのですが、その理由は回復に2~3週間かかると言われている赤血球を採取するかしないかの違いによるものだと思われます。200ml献血は本当にあっという間に終わりますが、体には相応の負担をかけていることを忘れてはなりません。

 

200ml全血献血がおすすめな人

以上のことから、200ml全血献血は以下のような方におすすめの献血と言えるでしょう。

・18歳未満

・はじめて献血をする人

 

200ml全血献血の今後について

現在、アジア地域で少量の全血献血を行っている国は日本と中国のみ(200mlと400ml)で、その他に300ml以下の献血を行っている国はベトナム(250mlと350ml)および台湾(250mlと500m)・シンガポール(300mlと430ml)だそうです。アジアでは350mlの献血が標準的で、一方欧州・北米では450mlが標準的であるとのこと。一概には言えませんが、日本の200mlは「少ないほう」であることは確かですので、今後の扱いを見守りたいと思います。

海外の献血事情はまた別の記事にしようと思います。